前回は鍵を中心とした玄関の防犯でしたが、今回は実際に盗難の侵入経路として一番多いとされている「窓」の防犯と防災です。

侵入経路として一番多い

玄関は1カ所でかなり強固な造りであり2ロックが多く防犯対策もかなり浸透しています。しかし窓は家でも割とたくさん付いていることが多く防犯力もまだまだ弱い部分です。
窓からの侵入方法で多いのは、サムターンを開錠させて盗難に入る方法です。手が入る程度の穴は意外と簡単にしかも音を立てることなく開けることが可能です。
防犯対策としては、ガラス飛散防止フィルムがあります。ガラスフィルムを貼るだけと簡単です。効果として挙げられるのがやはりまず飛散防止です。ガラスが割れても破片が飛び散りにくく、二次被害を軽減できます。次に防虫効果です。UVカット効果により紫外線に向かって飛来する昆虫を低減させます。そしてそのUVカットです。家具や床材等の日焼けを低減する効果があります。また遮熱効果もあります。太陽から赤外線を遮断し、エアコンの省エネルギー効果となります。そして防犯上の目隠しとなります。また、カーテンを閉めておくことによって飛散防止と目隠しにもなります。それでも万が一割れた場合を想定してスリッパや靴を近くに置いておくとよいでしょう。
ただし防犯効果を期待するとなると防犯フィルムとなり、こちらは業者に委託した方がよさそうです。もちろん防犯効果以外に飛散防止フィルムと同様な効果はあります。早急に行う応急処置として4隅に貼って簡単に強度を増やすことも考えられますが、やはり全面に貼った方が間違いありません。

外付け面格子は簡単に外れる

窓に外付けの面格子は一見防犯に優れていそうなので、窓の施錠をしない事や窓自体を開放しがちです。特に2階の窓やトイレや浴室は湿気の関係で開放しがちです。ところが面格子はドライバー1本で外されてしまい簡単に侵入されてしまいがちなので特に注意しましょう。ただし最近では防犯性能に優れた建物部分も出てきているようです。
また網入りガラスも同様です。割る手間は普通のガラスと変わらず、割る音も小さくガラス片も飛び散らないのでかえって侵入しやすい窓となってしまいます。

防犯フィルムや振動アラームなどで対策強化

対策としては玄関同様に1ドアに2ロックにし、破るのに時間がかかる防犯フォルムや、大きな破壊音が出る振動アラームの設置、警備会社との契約、防犯カメラ設置等が挙げられます。
一度、窓を内から外からチェックし、油断せずに窓を閉める、鍵を必ずかける行動は最低限の防犯対策だと再認識しましょう。