【売買】東京・福岡の輸入車販売店底地3物件を取得、地主

地主は9月19日、東京と福岡で輸入車販売店の底地3物件の取得に向けて売買契約を締結した。
取得総額は諸費用を含めて約10億円。
売り主は輸入車・中古車ディーラーのウイルプラスグループだ。
10月31日に引渡を受ける予定となっている。
3物件ともセール&リースバック取引で、ウイルプラスグループは売却に合わせて定期借地権設定契約を締結する。
建物は所有し、店舗の営業を継続。
地主は、いずれも交通量の多い幹線道路に面した転用性の高い土地だと判断し、取得を決めた。
東京都では三鷹市野崎3丁目にあるジャガー・ランドローバー三鷹の底地を取得する。
全体面積は1251㎡で、うち取引対象は959㎡。
容積率200%の近隣商業地域に指定されている。
福岡県で取得するのは、福岡市博多区麦野3丁目のジープ福岡の底地と、大野城市御笠川4丁目のボルボ・カー福岡南の底地。
ともに容積率200%の潤工業地域で、面積は1485㎡と2089㎡だ。
ウイルプラスグループは事業拡大を目指してM&A(企業買収)や新規エリアへの出店を積極化させると同時にアセットライト経営を進めるため、底地の売却を決めた。
地主とは2024年に初取引して以来の関係で、今回のような取り組みを進めたいとしている。

【売買の概要】




【売買】仙台・名古屋・福岡のマンション3物件で優先交渉権、フージャースの私募REIT

フージャースプライベートリート投資法人の資産運用会社であるフージャースキャピタルマネジメントは8月27日、仙台・名古屋・福岡の賃貸マンション3物件の取得に向けた優先交渉権を取得した。
同日、あおぞら不動産投資顧問が組成するブリッジファンド、合同会社カーディナル2がこれらの物件を取得。
2028年1月までの優先交渉権を付与した。
3物件の一つ、仙台市青葉区木町通1丁目にあるデュオフラッツ仙台木町通エアりは、グループ会社のフージャースアセットマネジメントから取得した。
マンションは地下鉄南北線北四番丁駅から徒歩8分、北三番丁通りに面している。
通りを挟んで北側の街区には市立木町通小学校や北三番丁公園がある。
地上11階建て、延べ床面積2310㎡、賃貸可能床面積2113㎡、戸数80の規模で、24年に竣工した。
残りの2物件、名古屋市守山区廿軒家にあるS-FORT守山と福岡市博多区榎田1丁目にあるS-FORT福岡東は、サムティ・レジデンシャル投資法人から合計28億500万円で取得した。
投資法人は7月30日、譲渡先の詳細を開示せずに物件の売却を発表していた。
S-FORT守山は地上9階建て、延べ床面積1762㎡、賃貸可能面積1590㎡、戸数54で、S-FORT福岡東は地上10階建、延べ床面積5762㎡、賃貸可能面積5584㎡、戸数135。
ともに07年の竣工だ。
フージャースプライベートリート投資法人は今後も、フージャースグループが開発した物件を中心に、安定的な収益を生み出せる物件の取得機会を確保し、継続的な外部成長をめざしていく方針だ。

【売買の概要】




都区部で前年比7%上昇、4〜6月の新築マンション募集賃料

日経不動産マーケット情報は、スタイルアクト(東京・中央)の協力を得て、2025年第2四半期(4〜6月)の全国主要都市住宅賃料調査を公表した。
2025年4〜6月(第2四半期)の新築マンション募集賃料は、札幌市と横浜市の一部面積帯を除き、前年同期比でプラスとなった。
東京都区部の25㎡帯および40㎡帯の坪単価は、それぞれ1万8054円、1万7439円と高水準を維持し、前年同期比7.7%、同7.2%の上昇を記録した。
消費者物価指数においても都区部の民営家賃の数値は大きく上昇しており、インフレも加わり賃料上昇は継続する見込みとなる。
需要面においては、一部の地域で流入超過数の減少が見られるものの、引き続き外国人流入と、より良い雇用を求めて大都市中心部に人が集まる傾向は今後も継続すると思われる。
一方、都区部については家賃上昇に対応できない層が増加し、ファミリー層を中心に都区部以外への転出が増加する可能性が高い。
供給面では、建築価格および土地価格の上昇、工期の長期化傾向が続いている。
25年4月以降、改正建築物省エネ法などの施工によって今後も入居者の入れ替え時の家賃上昇が期待され、各社強気な家賃設定が予想される。

※日建不動産マーケット情報より引用