【売買】福岡の商業施設と奈良のホテルを相互取引、野村不動産の私募REITといちご地所

野村不動産プライベート投資法人は2025年4月、福岡市中央区天神2丁目の商業施設を取得する一方、奈良市三条本町にあるホテルを売却した。
取引相手4はいちご地所。
両者による相互取引だ。
投資法人が取得したのは、地下鉄天神駅と西鉄天神大牟田線西鉄福岡(天神)駅からいずれも徒歩3分、天神西通り沿いにある商業施設、アルボーレ天神。
地上10階建て、延べ床面積943㎡の規模で、06年に竣工した。
25年7月時点で、1〜2階のメゾネット区画は工事中。
3〜10階は美容クリニックや歯科クリニックなどが入居し、満床となっている。
かつてユナイテッド・アーバン投資法人の運用資産だった物件で、同投資法人は11年9月に不動産会社の福岡ビルメンテ(現・村上ホールディングス、福岡市)に8億5000万円で売却。
14年4月、いちご不動産サービス福岡が取得し、22年12月には同社を吸収合併したいちご地所の所有となった。
野村不動産プライベート投資法人は取得後、物件名をエキニア天神西通りに変更している。
一方、売却したのはスマイルホテル奈良。
JR奈良駅から徒歩2分の宿泊特化型ホテルで、地上12階建て、延べ床面積3446㎡、客室数175の規模。
05年に竣工した。
オペレーターはスマイルホテルブランドを中心にホテルを全国展開しているホスピタリティオペレーションズ(東京・千代田)だ。
1階にレストランを備えている。
投資法人の資産運用会社である野村不動産投資顧問は、今回の取引についてはコメントを避けた。
その上で、同社が運用する野村不動産マスターファンド投資法人、野村不動産プライベート投資法人、私募ファンド向けに積極的に物件を取得しており、「ブリッジでの取得を含めれば直近1年間の取得額は2000億円を超えている」という。

【売買の概要】

名称 アルボーレ天神(エキニア天神西通りに改称)
買い主 野村不動産プライベート投資法人
売り主 いちご地所
所在地 福岡市中央区天神2-6-24(住居表示)、2-110(地番)
最寄り駅 地下鉄天神駅または西鉄天神大牟田線西鉄福岡(天神)駅 各徒歩3分
面積 土地165.75㎡、延べ床943.45㎡
構造 S造
階数 地上10階建て
用途 店舗、事務所
用途地域 商業地域
容積率 500%(法定)
竣工 2006年
取引時期 2025年4月(引渡)
取引形態 所有権
主なテナント クリニーク福岡天神、アロハ歯科
名称 スマイルホテル奈良
買い主 いちご地所
売り主 野村不動産プライベート投資法人
所在地 奈良市三条本町4-21(住居表示)、1011(地番)
最寄り駅 JR奈良駅徒歩2分
面積 土地653.51㎡、延べ床3446.87㎡
構造 RC造
階数 地上12階建て
用途 ホテル
客室数 175
用途地域 商業地域
容積率 600%(法定)
竣工 2005年
取引時期 2025年4月(引渡)
取引形態 信託受益権(受託者:三菱UFJ信託銀行)
オペレーター ホスピタリティオペレーションズ

【売買】博多のカプセルホテルを売却、昭和リースとナインアワーズのファンド

昭和リースとナインアワーズ(東京・千代田)が出資するナインアワーズプロパティファンド4号合同会社は2025年4月、福岡市博多区博多駅前3丁目にあるカプセルホテル、ナインアワーズ博多駅を売却した。
買い主はSBIホールディングス関連とみられる合同会社TU31だ。
ナインアワーズ博多駅はJR・地下鉄博多駅から徒歩4分の場所にある。
博多駅前ビジネスセンターや明治公園に近い。
地上9階建て、延べ床面積17602㎡の規模で、20年に竣工した。
カプセルユニット数は208。
シャワーブースやロッカー、ラウンジなども備える。
ほかに1階に歯科クリニックが、2階には脱毛サロンが入居している。
買い主のSPCは同ホテルをブリッジとして保有し、将来的に一棟で売却する方針とみられる。
なお敷地359㎡は借地。
底地は個人が保有している。

名称 ナインアワーズ博多駅
買い主 合同会社TU31(SBIホールディングス関連のSPC)
売り主 ナインアワーズプロパティファンド4号合同会社(昭和リースとナインアワーズが出資するSPC)
所在地 福岡市博多区博多駅前3-22-2(住居表示)、3-565-1ほか(地番)
最寄り駅 地下鉄博多駅徒歩4分
面積 土地359.05㎡、延べ床1702.02㎡
構造 S造
階数 地上9階建て
用途 ホテル、店舗
ユニット数 208
用途地域 商業地域
容積率 500%(法定)
竣工 2020年
取引時期 2025年4月(引渡)
取引形態 信託受益権(受託者:新生信託銀行)

【調査】東京・大阪・福岡でオフィス賃料上昇が続く、JLL

■東京オフィス市場動向@2025年第1四半期
▼空室率:2.5% ※記録的な新規供給の竣工にも関わらず低下
▼賃料:3万5220円(YoY+4.9%) ※5四半期連続で上昇
▼プロパティクロック:賃料上昇の加速フェーズ

■大阪オフィス市場動向@2025年第1四半期
▼空室率:3.1%
▼賃料:2万3779円(YoY+5.2%) ※賃料目線を引き上げる動きが広がる
▼プロパティクロック:賃料上昇の加速フェーズ

■福岡オフィス市場動向@2025年第1四半期
▼空室率:5.9% ※2四半期ぶりに低下
▼賃料:2万1247円(YoY+6.0%) ※7四半期連続上昇
▼プロパティクロック:賃料下落から上昇への転換点

■東京リテール市場動向@2025年第1四半期
▼賃料:9万9660円(YoY+8.9%) ※賃料と価格の上昇ペースが減速
▼プロパティクロック:賃料上昇(加速から減速への転換点)

■東京ロジスティクス市場動向@2025年第1四半期
▼空室率:10.3% ※大量供給で再び10%台へ上昇
▼賃料:4677円(YoY+0.9%) ※コスト上昇を反映した賃料上昇続く
▼プロパティクロック:賃料上昇の減速フェーズ

■大阪ロジスティクス市場動向@2025年第1四半期
▼空室率:3.4% ※複数の新規供給あるが、空室率上昇は限定的
▼賃料:4186円(YoY+2.1%) ※コスト上昇と低空室率で賃料上昇続く
▼プロパティクロック:賃料上昇の加速フェーズ

■福岡ロジスティクス市場動向@2025年第1四半期
▼空室率:4.7% ※新規供給あるが、需要旺盛で空室率低下
▼賃料:3543円(YoY+3.1%) ※コスト上昇と低空室率で賃料上昇続く
▼プロパティクロック:賃料上昇の加速フェーズ

■東京ホテル市場動向@2025年第1四半期
中国人観光客の回復を後押しに成長を継続。
過去最高の運営パフォーマンスが継続。

※第1四半期は1〜3月。賃料は坪あたり月額。YoYは前年同期比

※日経不動産マーケット情報より引用