【売買】東京と福岡でオフィス・マンション計3棟を取得、インテグラルのファンド
独立系投資会社であるインテグラルの傘下で不動産投資ファンド事業を手がけるインテグラル・リアルエステート(IRE)は2025年12月、東京と福岡でオフィスビル1物件、マンション2物件を取得した。
私募ファンドのインテグラル・リアルエステート・ファンド1号(IREF 1)に組み入れる。
3物件の詳細は非開示だが本誌の調べで、千代田区にあるオフィスビルの安和司町ビル、渋谷区にあるマンションのルミークアン上原、福岡市にあるマンションのサムティ天神南Vialeと分かった。
IREはそれぞれに適したバリューアップを実施し、物件価値向上を図るとしている。
安和司町ビルは地下鉄淡路町駅から徒歩2分、外堀通りから少し入った場所にある。
地上9階建て、延べ床面積1412㎡の規模で、1990年に竣工した。
ビルの保温・保冷工事を手がける日本フレックスや通信インフラ企業のソシオが本社を構え、1階の店舗区画にはグリルドエイジング・ビーフ&デリカテッセンが入居。
一部に空室区画があり、IREはこれをセットアップオフィスに改修する方針を示している。
ルミークアン上原は地下鉄・小田急線代々木上原役から徒歩8分、上原仲通り商店街から少し入った角地に立っている。
建物は地上3階地下1階建て、延べ床面積1331㎡、戸数23の規模。
2025年3月に竣工した新築物件だ。
間取りは専有面積33㎡の1Kや同71㎡の2LDKなどとなっている。
IREは適切なリーシング戦略の実行でバリューアップを図る。
サムティ天神南Vialeは、地下鉄渡辺通駅から徒歩6分、日赤通りに面している。
地上10階建て、延べ床面積1921㎡、戸数68の規模で、04年に竣工した。
間取りはワンルームや1Kなどで、専有面積は24㎡が多い。
IREは共用部と専有部のリノベーショnを実施する。
IREF 1は一任勘定型で日本特化のバリューアップファンド。
26年1月ごろの最終クロージングに向けて投資家の募集と組み入れ物件の取得を継続している。
今回の取得により、契約ベースの累計取得総額は400億円を超えた。
【売買】名古屋と福岡で大型物件を取得、近鉄グループHDなど出資のSPC
丸の内1st合同会社は2025年7月、名古屋市中区丸の内1丁目のオフィスビル、丸の内Oneビルディングを取得した。
同社は近鉄グループホールディングスなどが出資するSPCで、近鉄インベストメント・パートナーズがアセットマネジメント業務の一部を受託している。
売り主はゴールドマン・サックスのSPCだ。
価格は推定で200億円程度とみられる。
丸の内Oneビルディングは、地下鉄丸ノ内駅から徒歩1分、伏見通沿いに立つ。
地上12階建て、延べ床面積1万3693㎡の規模で、21年に竣工した。
1階にはセブンイレブンや日産証券、上階には文具・オフィス用品のプラスや銭高組、駐車場開発・運営のパラカなどが入居している。
同物件は滋賀銀行名古屋支店跡地で大和ハウス工業が開発を手がけた。
ゴールドマン・サックスのSPCは開発段階からのフォワードコメットメントにより、竣工翌月に引渡を受けた。
近鉄グループホールディングスは、同じく25年7月に福岡市博多区博多駅東2丁目の都ホテル博多を取得したSPCにも一部出資している。
この物件も近鉄インベストメント・パートナーズがアッセットマネジメント業務の一部を受託している。
売り主は米ブラックストーンのSPCだ。
都ホテル博多は、博多駅(筑紫口)交差点に面し、JR博多駅に直結している。
地上13階地下3階建て、延べ床面積2万1211㎡、客室数208の規模だ。
近鉄不動産が開発を手がけ19年に竣工した。
売り主は21年に近鉄不動産から同物件を取得していた。
近鉄グループホールディングスは28年3月を終期とする中期経営計画の中で、ファンドスキームを活用した回転型不動産ビジネスへ参入する方針を掲げた。
グループのアセットマネジメント会社として25年4月に近鉄インベストメント・パートナーズを設立した。
2025年の大型不動産取引トップ10
日経不動産マーケット情報が把握した2025年の大型不動産取引を金額順に紹介する。
今年も種別を問わず大規模物件に対する投資需要は堅調。
またM&A取引のため下記のランキングには含めていないが、12月24日には総額4770億円にものぼるPGAと米KKRによるサッポロ不動産開発の買収も明らかになった。
アクティビストによる投資効率の改善要請を起点とした、不動産の切り出しや非公開化を伴う再編案件が相次いでいる。



