【開発】博多に117室のホテル、ユナイテッド・アーバン
丸紅系のユナイテッド・アーバン投資法人は7月19日、福岡で開発を予定しているホテルの概要を明らかにした。
「リーガロイヤルホテル」などのブランドでホテル事業を展開するロイヤルホテルをテナントとして、2026年秋ごろの開業をめざす。
同投資法人による開発事業は、2023年5月完成のグランダ宮の森に続く2件目となる。
建設地は福岡市博多区祇園町にある。
はかた駅前通り、祇園大通り、瓦町横丁に囲まれた三角地で、福岡市営地下鉄の櫛田神社前駅からは徒歩1分。
キャナルシティ博多にほど近い。
投資法人は面積724㎡のこの土地を、2023年7月に長谷工コーポレーションから23億円で取得した。
開発するのは地上11階建、延べ床面積4001㎡、客室数117の宿泊特化型ホテルだ。
東急不動産(本社:渋谷区)をプロジェクトマネージャー、日企設計(本社:大阪市)を設計監理者、未来図建設(本社:福岡市)を施工者として、2026年夏ごろの完成を予定している。
建築関連工事費は総額で約30億円を見込む。
ロイヤルホテルは、開業から10年間の定期建物賃貸借契約で入居する。
賃料は固定部分と、GOP(営業粗利益)に連動した変動部分からなるが、具体的な金額は非開示。
想定NOIは2億5500万円だ。
なお、建物の取得価格は、建築工事費と設計費などを合わせた23億9300万円と想定。
土地を含めた物件全体の取得価格は46億9300万円の見込みだ。
想定NOI 利回りは5.4%になる。
博多祇園(ホテル)開発プロジェクトの完成イメージ
【売買の概要】
開発名 | 博多祇園(ホテル)開発プロジェクト |
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所在地 | 福岡市博多区祇園町5-1(旧住居表示)、404ほか(地番) |
最寄り駅 | 地下鉄櫛田神社前駅徒歩1分 |
面積 | 土地724.78㎡、延べ床4001.90㎡、賃貸可能床4001.90㎡ |
構造 | RC造 |
階数 | 地上11階建て |
用途 | ホテル |
客室数 | 117 |
用途地域 | 商業 |
容積率 | 500%(法定) |
事業主 | ユナイテッド・アーバン投資法人 |
プロジェクトマネージャー | 東急不動産 |
設計者 | 日企設計 |
施工者 | 未来図建設 |
竣工 | 2026年夏ごろ |
事業費 | 約30億円(建築関連工事費総額。うち建築工事費は約21億円) |
【売買】福岡のオフィスを取得、FPGがサンケイビルから
売り主はサンケイビル(本社:千代田区)。
FPGは物件名称をFPGリンクス天神南に変更し、不動産小口化商品として販売する。
ビルは地下鉄天神南駅から徒歩1分、西鉄天神大牟田線西鉄福岡(天神)駅からは徒歩3分の場所に立っている。
国体道路に面しており、市役所通りとの交差点や、渡辺通の渡辺通4丁目交差点に近い。
向かいは大丸福岡天神店東館エルガーラだ。
建物は地上14階建て、延べ床面積4764㎡の規模で、2023年7月に竣工した。
ガラスカーテンウォールのファサードが目を引く外観となっている。
1階に店舗区画があり、コンビニエンスストアが入居している。
FPGの不動産小口化商品は本物件で40案件、福岡市内では6案件となる。
本物件を含めた2024年9月期(2023年10月〜2024年9月)の年間累計組成額は1100億円超となる見込みだ。
S-GATE FIT天神南。FPGリンクス天神南に改称
【売買の概要】
名称 | S-GATE FIT天神南(FPGリンクス天神南に改称) |
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買い主 | FPG |
売り主 | サンケイビル |
所在地 | 福岡市中央区渡辺通5-24-32(旧住居表示)、5-24-1-2(地番) |
最寄り駅 | 地下鉄天神南駅徒歩1分 |
面積 | 土地899.80㎡、延べ床4764.13㎡ |
構造 | S造 |
階数 | 地上14階建て |
用途 | 事務所、店舗 |
用途地域 | 商業 |
容積率 | 600%、400%(法定) |
竣工 | 2023年 |
取引時期 | 2024年7月(引渡) |
主なテナント | セブンイレブン |
【分析】宿泊者数増加の一方で日本人宿泊者数は頭打ち、大和不動産鑑定
宿泊旅行統計によると、国内宿泊施設における延べ宿泊者数の増加が続いている。
外国人延べ宿泊者数の増加が続く一方、2024年に入り、日本人延べ宿泊者数は頭打ちがみられる。
東京都などへの延べ宿泊者数の集中も進みつつある。
国籍別にみると、韓国からの旅行者の宿泊が九州に集中するなど、国籍別に宿泊地が集中・偏在する傾向がある。
日本人延べ宿泊者数の頭打ちには、インフレや宿泊料金の高騰などが背景にありそうだ。
日本人宿泊者数の増加には、所得の顕著な増加や全国旅行支援の再開などが必要と考える。