【テナント】4月完成の「天神ブリック クロス」にWeWork、福岡で3拠点目

シェアオフィスのWeWorkを運営するWWJ(本社:港区)は、福岡市中央区天神1丁目で2025年4月に完成予定のオフィスビル、天神ブリッククロス北棟に新拠点を開設する。
13界〜14界の2フロア、推定664坪を賃借し、約520席を設置する。
開業時期は2025年8月。
福岡市内では、中央区大名1丁目のweWork大名(約320席)、博多区中洲3丁目のWeWorkゲイツ福岡(約540席)に次ぐ3拠点目となる。
天神ブリックスロスは、日本生命保険(本社:大阪市)と積水ハウスが地下鉄天神駅に直結する場所で建設を進めている。
北棟と南棟で構成され、北棟は地上18階地下2階建、基準階床面積332坪の規模。
オフィスフロアは3階〜18階となる。
WWJは出店にあたって、福岡ビジネス地区の中心地である立地と交通アクセスの良さ、入居フロアの眺望の良さなどを評価した。
南棟は地上13階地下2階建て、基準階床面積121坪の規模で、3階はテナント向けラウンジとなる。
WWJは同ラウンジのプロデュースも手がける。
「THE LOUNGE by WeWork」として、会議室やフォンブースを配置し、イベントスペースとしても貸し出す。
WWJは今後も政令指定都市をはじめ、国内主要都市のハイグレードビルに積極的に拠点を開設していく方針だ。
2025年2月には、港区赤坂2丁目の赤坂グリーンクロスに拠点を開設。
2026年5月には札幌市に進出する。
一方で、既存拠点の配置見直しも進めていく。

【移転の概要】

テナント名 WWJ
入居先ビル 天神ブリッククロス北棟(福岡市中央区天神1-14-18)
賃借面積(入居先) 664坪(推定)
入居時期 2025年8月(開業)

【売買】福岡のオフィスビルを取得、マントミ

マントミ・アセット・マネージメント(芦屋本社:兵庫県芦屋市)は3月27日、福岡市中央区舞鶴2丁目のオフィスビル、富士ビル赤坂を取得する。
同社にとって福岡への初投資で、中長期的に賃貸運用する。
今後も福岡エリアへの投資を積極的に進めていく方針だ。
ビルは地下鉄赤坂駅から徒歩3分、天神駅から徒歩10分の場所にある。
昭和通りや大正通りなど3本の道路に囲まれた角地に立ち、大正通交差点に面する。
地上10階地下1階建て、延べ床面積5073㎡の規模で、1992年に竣工した。
低層の店舗区画には歯科クリニックなどが、上層のオフィス区画には複数の弁護士事務所などが入居している。
売り主は、プレストレスト・コンクリート構造物の設計・施工などを手がける富士ピー・エス。
価格は明らかにしていないが、この取引によって約22億9000万円の譲渡益を計上する予定だ。
有価証券報告書によると、2024年3月の同物件の帳簿価額は11億1900万円となっており、取引価格は35億円程度だとみられる。

【売買の概要】

名称 富士ビル赤坂
買い主 マントミ・アセット・マネージメント
売り主 富士ピー・エス
価格 約35億円(推定)
所在地 福岡市中央区舞鶴2-2-21(住居表示)、2-49-1ほか(地番)
最寄り駅 地下鉄赤坂駅徒歩3分
面積 土地840.75㎡、延べ床5073.41㎡
構造 SRC造
階数 地上10階地下1階建て
用途 事務所、店舗
用途地域 商業
容積率 600%(法定)
竣工 1992年
取引時期 2025年3月(契約・引渡)
主なテナント 赤坂総合デンタルオフィス、赤坂門法律事務所

福岡エリアの住宅賃料調査(2024年第4四半期)

福岡市内全域で流入超過傾向は継続しており、今後も人口および世帯数の増加が続くものと予想される。
ただし、ファミリー向けの55㎡帯、70㎡帯は前年同期比で上昇が見られるものの、上昇の勢いは鈍化している。
その一方で25㎡帯、40㎡帯は最高値となり、今後も上昇が見込まれる。
新規供給は前年を下回る見込みで需給がひっ迫しており、稼働率は4大都市で最も高い水準を維持している。
高稼働に後押しされる形で、今後も賃料は高水準で推移していく見通しとなっている。