【売買】物流施設4物件を379億円で取得、大和ハウスリート

大和ハウスリート投資法人は9月5日、物流施設4物件を取得する。
取得総額は379億5000万円。
売り主は、大和ハウスコプ業または同社の子会社だ。
4物件のうち最も価格が高いのは広島西区にあるDPL広島観音で、投資法人は188億円で取得する。
売り主は広島観音特定目的会社だ。
建物は、広島高速3号線の吉島インターチェンジから約3.5kmの場所に位置する。
地上5階建て、延べ床面積7万8159㎡の規模で、2021年に竣工したマルチテナント型の施設だ。
鑑定評価上のNOIは9億900万円で、取得価格に対する利回りは4.8%になる。
このほか、沖縄県豊見城(とみぐすく)市のDPL沖縄豊見城Iを82億円で、沖縄豊見城特定目的会社から取得する。
さらに、大和ハウス工業からは茨城県つくば市のDPLつくば谷田部と大阪府門真市のDプロジェクト門真Iを取得。
価格は前者が78億円で、後者が31億5000万円だ。
今回の取引によって、投資法人の運用資産は234物件、取得価格ベースの資産規模は9331億300万円になる。

【売買】9物件を111億円で取得、タカラレーベンREIT

タカラレーベン不動産投資法人は9月2日、商業施設1物件と住宅8物件を取得する。
取得総額は111億8500万円になる。
商業施設の売り主は国内の合同会社だが、詳細は明らかにしていない。
住宅8物件の売り主は、いずれもスポンサーのタカラレーベンだ。
取得する商業施設は、奈良市にある家電住まいる館×YAMADA web.com奈良本店で、価格は48億5000万円。
近鉄奈良線新大宮駅やJR奈良駅から南西に直線距離で約2kmの場所に位置し、国道24号沿いに立つ。
地上2階建て、延べ床面積9827㎡の規模で、2008年に竣工した。
2022年6月時点で、ヤマダホールディングスが一棟借りしている。
投資法人は賃借人の同意が得られていないとして鑑定評価上のNOIを開示していないものの、取得価格に対する利回りは5.6%と公表している。
住宅8物件のうち、取得価格が最も高いのは、足立区千住河原町にあるラグゼナ北千住だ。
価格は15億4000万円。
京成本線千住大橋駅から徒歩4分の場所にある。
地上12階建て、延べ床面積1893㎡の規模で、竣工は2022年。
戸数は52で、シングルタイプの間取りを中心に、コンパクトタイプやファミリータイプもそろえる。
鑑定評価上のNOIは5918万円で、取得価格に対する利回りは3.8%になる。
投資法人は資産規模の拡大とともに、スポンサーが開発した築浅の住宅を中心に取得することで、ポートフォリオの若返りが図れると説明している。
今回の取引によって、投資法人の運用資産は57物件、取得価格ベースで1247億4900万円になる。

【開発】広島駅前に30階建てホテル、アパグループ

アパホーム(本社:金沢市)は2022年7月、広島市南区の土地1260㎡を取得した。
売り主は不動産会社のアイディオー(本社:広島市)とアイスタイル(本社:広島市)。
アパグループは2026年3月の開業をめざし、タワーホテルを開発する。
現在、広島駅周辺では、広島駅ビルの建て替え計画が進められているほか、広島駅南口再整備計画などの再開発プロジェクトも進行している。
アパホームが取得した土地は、広島駅から徒歩1分の場所だ。
広島東洋カープ本拠地であるMAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島や、中国四国地区最大の歓楽街、流川エリアが徒歩圏内であることから、ビジネス客はもちろん観光客の需要も見込める立地だ。
建設するホテルの仮称は、アパホテル&リゾート〈広島駅前タワー〉。
地上30階建て、延べ床面積1万3000㎡、客室数約600の規模で、展望プールや大浴場、大型レストランを備える予定だ。
設計者、施工者はともに未定。
今回のホテルを含めると、広島市内のアパホテルは計3棟、1418室となる。

【売買の概要】

名称 松原町2-679-11の土地
買い主 アパホーム
売り主 アイディオー、アイスタイル
所在地 広島市南区松原町2-679-11(地番)
最寄り駅 JR広島駅徒歩1分
面積 土地1260.95㎡
用途地域 商業
容積率 900%(法定)
取引時期 2022年7月(引渡)
取引形態 所有権

【開発の概要】

開発名 アパホテル&リゾート〈広島駅前タワー〉(仮称)
所在地 広島市南区松原町2-679-11(地番)
最寄り駅 JR広島駅徒歩1分
面積 土地1260.95㎡、延べ床約1万3000㎡
階数 地上30階建て
用途 ホテル
客室数 約600
用途地域 商業
容積率 900%(法定)
事業主 アパグループ
設計者 未定
施工者 未定
開業 2026年3月
※日経不動産マーケット情報より引用