【売買】福岡・天神のオフィスビルを売却、ジャパンリアルエステイト

三菱地所系のジャパンリアルエステイト投資法人は2月12日、福岡市中央区天神のオフィスビル、JRE天神クリスタルビルの譲渡を決めた。
価格は66億3000万円。
買い主は明らかにしていない。
3月6日と4月1日の2回に分けて引き渡す。
JRE天神クリスタルビルは、福岡市地下鉄の天神駅から徒歩5分の場所にある。
弁天橋通りに面し、ショッピングモールのイオンショッパーズ福岡やミーナ天神に近い。
地上14階地下1階建て、延べ床面積1万432㎡の規模で、1993年に竣工。
投資法人は2005年に50億円で取得していた。
天神エリアは、福岡市の中心業務地区として高い集積力があるものの、今後もオフィスビルの大量供給が予定され、需給に注視が必要な状況だ。
JRE天神クリスタルビルは築30年を経過し、今後、修繕・更新費の増加による収益低下リスクがあることから、投資法人では中長期的な運用と譲渡を比較検討していた。
譲渡先から売買提案を得たことから、今回の譲渡を決めた。
26年2月時点の鑑定評価額は35億9000万円。
投資法人は譲渡時点の帳簿価格を32億2000万円と想定しており、33億2000万円の譲渡益を見込む。
鑑定評価上のNOIは1億7391万円で、譲渡価格に対する利回りは2.6%になる。

【売買の概要】

名称 JRE天神クリスタルビル
売り主 ジャパンリアルエステイト投資法人
価格 66億3000万円
所在地 福岡市中央区天神4-6-7(住居表示)、4-88-1ほか(地番)
最寄り駅 地下鉄天神駅徒歩5分
面積 土地1835.17㎡、延べ床1万432.04㎡、賃貸可能床5964㎡
構造 S・SRC造
階数 地上14階・地下1階建て
用途 事務所、店舗
用途地域 商業
容積率 500%(法定)
竣工 1993年
取引時期 2026年2月(契約)、3月・4月(引渡)
取引形態 信託受益権
利回り 2.6%(鑑定NOI/価格)

【売買】九電グループがファンド組成、福岡の物流施設を組み入れ

九州電力グループはこのたび、福岡県粕屋町にある物流施設に投資する私募ファンドを立ち上げた。
運用資産はロジポート福岡粕屋の準共有持分45%で、2025年12月に取得した。
ロジポート福岡粕屋は福岡都市高速道路4号線粕屋出口から約1Km、九州自動車道福岡インターチェンジ(IC)から約1.7Kmの場所にある。
地上3階建て、延べ床面積9万1878㎡の規模で、ラサール不動産投資顧問、九州電力、九電不動産の3社が出資する福岡プロパティー特定目的会社が開発した。
竣工は24年8月だ。
1階は両面バース式となっており、面積は約8200坪。
大福物流(熊本県甲佐町)が賃借している。
ランプウエートでトラックが直接乗り入れ可能な2階および3階は、それぞれ約7300坪で、最小区画約600坪から分割可能だ。
環境面では、人感センサー付きLED照明や、節水型衛生器具、太陽光パネルなどを設置。
CASBEE-建築(新築)のSランクおよびZEB-Readyの認証を取得している。
なお敷地内には約440台分の駐車場、約20台の大型車待機場を備えている。
このたび立ち上げたファンドには、九州電力のほか、JA三井リース九州、リージョナルインベストメント福岡(福岡市)と、さらに数社が出資。
九電都市開発投資顧問がアセットマネジメントを手がけている。
九州電力グループにとって、これが10本目のファンドとなる。
なおファンドが取得した準共有持分45%を除いた持分55%は、同じく25年12月に、ラサール不動産投資顧問とみられるGCP5合同会社が取得している。

【売買の概要】

名称 ロジポート福岡粕屋
買い主 合同会社粕屋インベストメント(九州電力グループのファンド。持分45%)、GCP5合同会社(持分55%)
売り主 福岡プロパティー特定目的会社(ラサール不動産投資顧問などのSPC)
所在地 福岡県糟屋郡粕屋町江辻840-2(住居表示)、861-2ほか(地番)
最寄りIC 福岡都市高速道路4号線粕屋出入口約1km
面積 土地8万1663.97㎡、延べ床9万1878.28㎡
構造 S・SRC造
階数 地上3階建て
用途 物流施設
用途地域 指定なし
竣工 2024年
取引時期 2025年12月(引渡)
取引形態 信託受益権(受託者:三菱UFJ信託銀行)
主なテナント 大福物流

【テナント】博多駅前の西日本シティビルにWeWork、福岡で3拠点目

シェアオフィスのWeWorkを運営するWWJ(東京・港)は2026年9月、福岡市博多区博多駅前の新築オフィスビル、西日本シティビルに新拠点「WeWork博多」を開設する。
9〜10階の2フロアにまたがり、推定1300坪を借りて約980席を設置する。
西日本シティビルは、西日本シティ銀行と福岡地所が開発を手がけ、26年夏に開業を予定する複合ビル。
JR・地下鉄の博多駅に地下で直結し、地上14階地下4階建て、延べ床面積約7万5700㎡の規模を持つ。
賃貸オフィスフロアは9〜13階。
下層階は西日本シティ銀行や西日本シティTT証券とグループ企業が入居するオフィスのほか、店舗、ホールで構成される。
WeWork博多のメインフロアとなる9階には、ビルテナントも利用できる共用ラウンジ「THE LOUNGE by WeWork」を開設する。
このフロアは窓を大きく開放することができ、テラスのような半屋外空間として利用できるのが特徴だ。
ラウンジ内では、ヨガなどの健康やウェルビーイングを意識した多様なイベントの開催を計画している。
WWJは福岡市内で、博多区中洲3丁目のGate’s(ゲイツ)と中央区天神1丁目の天神ブリッククロス北棟に拠点を設けており、今回開設するWeWork博多を含めて3拠点で運営していく。
なお、中央区大名に設けていた拠点は、天神ブリッククロスの開業に伴い、25年7月末で営業を終了した。
同社は近年、全国の自治体が構想する地方創生事業との連携を加速している。
25年12月には広島市と、スタートアップ支援や企業誘致などの推進に関する連携協定を締結。
同市の中心市街地で27年に完成予定の複合ビル「KAMIHACHI X(カミハチクロス)」に出店する予約契約を結び、1フロア、推定約500坪の利用を計画している。
中国・四国エリアで初の拠点となる。
これに先立つ25年11月には、札幌市とスタートアップ支援に関する連携協定を締結した。
26年5月に、札幌市中央区のオフィスビル「THE VILLAGE SAPPORO(ザ ビレッジ札幌)」に拠点を開設することが明らかになっている。

【テナントの概要】

テナント名 WWJ
入居先ビル 西日本シティビル(福岡市博多区博多駅前3-1-1)
賃借面積(入居先) 1300坪(推定)
開業時期 2026年9月
※日経不動産マーケット情報より引用