【売買】九電グループがファンド2本を相次ぎ組成、物流施設を組み入れ

九州電力グループはこのたび、物流施設に投資する私募ファンド2本を立ち上げた。
グループにとっては11号、12号のファンドとなる。
いずれも九電都市開発投資顧問がアセットマネジメントを、CBREがプロパティマネジメントを手がけている。
2026年2月に立ち上げた11号ファンドは、大阪市西淀川区中島2丁目にある西淀川コールドセンターが投資対象だ。
東急不動産が出資する西淀川物流特定目的会社から取得した。
阪神高速5号湾岸線中島インターチェンジ(IC)から約1km、大阪ベイエリアに位置し、地上4階建て、延べ床面積1万7964㎡の規模。
マルチテナント型冷凍冷蔵物流施設で、ノンフロン冷媒設備やLED照明、太陽光発電設備の採用で環境に配慮している。
開発を手がけたのは総合地所と関電不動産開発で、25年4月に竣工。
同月に西淀川物流特定目的会社が取得していた。
26年4月時点で、日本生活協同組合連合会(生協)の物流子会社であるシーエックスカーゴと、食品物流を手がけるSBSゼンツウが生協向け拠点として利用中だ。
11号ファンドには、九州電力、MUFGファイナンス&リーシング、ふくおかフィナンシャルグループ系のリージョナルインベストメント福岡のほか数社が匿名組合出資している。

神奈川の広域対応拠点に投資
一方、12号ファンドは26年3月、神奈川県寒川町のLandcube寒川を取得した。
取引先はモルガン・スタンレー関連とみられるジーテン・ジャパン・ワン特定目的会社。
ファンドには九州電力、みずほリースの子会社である第一リースのほか数社が匿名組合出資した。
Landcube寒川は、圏央道の寒川南ICから約3.9km 、新東名高速道路の厚木南ICから約4.8kmの場所にある。
首都圏はもとより、中部・関西エリアへの広域配送拠点としても有利な立地だ。
地上3階建て、延べ床面積1万5443㎡のマルチテナント型施設で、23年に竣工した。
26年4月時点で三鷹倉庫(大阪市)が一棟借りし、MAKE A GOOD LOGI寒川の名称で施設を利用している。
九州電力グループは25年5月に、10年後を見据えた「九電グループ経営ビジョン2035」を策定した。
多様な施設が並ぶなか、都市開発事業においては、経済価値と社会価値の同時創出や環境配慮をうたい、アセットマネジメント事業の展開を戦略の一つに掲げている。
これらの私募ファンド組成もその一環となる。

【売買の概要】

名称 西淀川コールドセンター
買い主 合同会社西淀川インベストメント(九電都市開発投資顧問のSPC)
売り主 西淀川物流特定目的会社(東急不動産のSPC)
所在地 大阪市西淀川区中島2-9-58(住居表示)、2-9-26ほか(地番)
最寄りIC 阪神高速5号湾岸線中島ICから約1km
面積 土地9106.99㎡、延べ床1万7964.80㎡
構造 S造
階数 地上4階建て
用途 物流施設
用途地域 工業専用
容積率 200%
竣工 2025年
取引時期 2026年2月(引渡)
取引形態 信託受益権(受託者:三菱UFJ信託銀行)

【売買の概要】

名称 Landcube寒川(MAKE A GOOD LOGI 寒川)
買い主 合同会社KLF4(九電都市開発投資顧問のSPC)
売り主 ジーテン・ジャパン・ワン特定目的会社(モルガン・スタンレーのSPC)
所在地 神奈川県寒川町一之宮5-5-12(住居表示)、5-3018-1ほか(地番)
最寄りIC 圏央道寒川南ICから3.9km
面積 土地8783.73㎡、延べ床1万5443.51㎡
構造 RC・S造
階数 地上3階建て
用途 物流施設
用途地域 準工業
容積率 200%(法定)
竣工 2023年
取引時期 2026年3月(引渡)
取引形態 信託受益権(受託者:三井住友信託銀行)

【売買】福岡の開発用地を大京に売却、Sora・Investment

不動産再販事業などを手がけるSora・Investment(東京・港)は、福岡市中央区草香江(くさがえ)2丁目の土地965㎡を、敷地上の低層物件2棟などと共に売却した。
買い主は大京。
取引時期は2026年1月だ。
大京は価格や今後の活用方針を明らかにしていないが、マンションを開発するとみられる。
売却したのは、国道202号沿いの隣接する2棟の建物と、その裏手時間貸し駐車場と立体駐車場だ。
地下鉄六本松駅から徒歩3分の場所にある。
一帯の土地は容積率400%の商業地域に指定されている。
国道沿いの建物は地上2階建ての店舗と地上4階建ての店舗・住宅で、売却時には閉鎖していた。
Sora・Investmentは25年7〜12月に4回に分けて、これらの建物や土地を取得し、入居者の退去などを進めたうえで売却した。

【売買の概要】

名称 草香江2丁目の建物と駐車場
買い主 大京
売り主 Sora・Investment
所在地 福岡市中央区草香江2-2-1ほか(住居表示)、2-66-2ほか(地番)
最寄り駅 地下鉄六本松駅徒歩3分
面積 土地965.63㎡、延べ床434.34㎡(2棟合計)
構造 LS造、木造
階数 地上4階建て、2階建て
用途 店舗、住宅
用途地域 商業
容積率 400%(法定)
竣工 1972年、1968年
取引時期 2026年1月(引渡)
取引形態 所有権

【売買】松竹が福岡のホテルを売却へ、譲渡益45億円

松竹は4月14日、福岡市博多区中洲にある博多STビルの売却を決めた。
東宝と共同で所有している物件で、譲渡先や価格は契約後に開示する予定。
2027年2月期決算において約45億円の譲渡益を見込む。
博多STビルは地下鉄中洲川端駅から徒歩1分、那珂川沿いに立っている。
福博であい橋の北側のたもと付近だ。
博多エクセルホテル東急として利用されており、地上13階地下1階建て、延べ床面積1万4773㎡の規模。
1992年に竣工した。
様々なタイプの客室308室のほか、レストランや宴会場、駐車場などを備える。
敷地面積は1956㎡。
このうち、松竹が売却するのは同社が分有する797㎡だ。
残る1159㎡は東宝が分有している。
建物については松竹がマイナーシェア、東宝がメジャーシェアで共有しているが、持分比率や面積は明らかにしていない。

【売買の概要】

名称 博多STビル
買い主 非開示
売り主 松竹
所在地 福岡市博多区中洲4-6-7(住居表示)、4-72ほか(地番)
最寄り駅 地下鉄中洲川端駅徒歩1分
全体面積 土地1956.58㎡、延べ床1万4773.19㎡
取引対象面積 土地797.08㎡(分有)、建物不明(共有)
構造 SRC造
階数 地上13階地下1階建て
用途 ホテル
客室数 308
用途地域 商業
容積率 700%(法定)
竣工 1992年
取引時期 2026年4月(発表)
テナント 博多エクセルホテル東急
※日経不動産マーケット情報より引用