【売買】福岡・天神のホテルを取得、九州電力のファンド

九州電力グループなどの私募ファンドは2024年3月、福岡市中央区天神3丁目のクインテッサホテル福岡天神Comic & Booksを取得した。
同グループによる6号目のファンドで、ホテルへの投資は初めて。
売り主は資産管理会社とみられるラ・バース(本社:東京都中央区)だ。
ホテルは地下鉄天神駅から徒歩2分、昭和通りの裏手を走る天神横丁とあめ買い寺通りに面した角地に立つ。
地上9階建て、延べ床面積3376㎡規模で、メルディア(旧三栄建築設計、本社:杉並区)子会社のMAI(本社:新宿区)の手により2020年に竣工した。
客室数は140。
1階には漫画ライブラリーやレストランなどの施設を備える。
オペレーターはコアグローバルマネジメント(本社:東京都中央区)だ。
このたび同ホテルを取得したファンドは、九州電力とみずほ不動産投資顧問(本社:千代田区)がアセットマネジメントを手がけ、九電不動産(本社:福岡市)、東銀リース(本社:東京都中央区)、小田急不動産(本社:渋谷区)、クレディセゾンが出資。
福岡銀行とオリックスが融資している。

【売買の概要】

名称 クインテッサホテル福岡天神Comic&Books
買い主 合同会社KHF(九州電力グループなどのSPC)
売り主 ラ・バース
所在地 福岡市中央区天神3-2-10(住居表示)、3-17(地番)
最寄り駅 地下鉄天神駅徒歩2分
面積 土地814.10㎡、延べ床3376.73㎡
構造 RC造
階数 地上9階建て
用途 ホテル
客室数 140
用途地域 近隣商業
容積率 400%(法定)
竣工 2020年
取引時期 2024年3月(引渡)
取引形態 信託受益権(受託者:みずほ信託銀行)

福岡エリアの住宅賃料調査(2021年第1四半期)

九州の中心都市として人口が集中するエリア。
大規模再開発計画が進む中央区、博多区を中心に人口増加の傾向が続いている。
繁忙期を迎えた直近の2024年1月〜3月(第1四半期)は、各社強気の値付け姿勢がみられ、すべての面積帯で本公開資料における最高募集賃料となった。
2024年は賃料上昇が続いているが、やや上昇率が大きいため、高単価物件の稼働については注視が必要となる。

福岡エリアの1坪あたりの住宅賃料の推移
(期間:2018年第1四半期〜2024年第1四半期)

福岡エリアの1坪あたりの住宅賃料の前年同期比推移
(期間:2019年第1四半期〜2024年第1四半期)

調査対象エリアと調査期間
調査対象エリア:福岡市博多区、福岡市中央区、福岡市南区、福岡市早良区
調査期間:2018年第1四半期〜2024年第1四半期


【売買】福岡の大型商業施設を売却、三菱地所

三菱地所は2024年3月、福岡市中央区地行浜(じぎょうはま)2丁目の商業施設、MARK IS(マークイズ)福岡ももちを売却した。
三菱地所投資顧問(本社:千代田区)が運用する私募REIT、日本オープンエンド不動産投資法人が準共有率51%を取得。
残り49%は三菱地所グループが組成した筑前インベストメント合同会社が取得したが、投資家の属性については明らかにしていない。
MARK IS 福岡ももちは、地下鉄唐人町駅から徒歩10分の場所にある。
よかトピア通りと市道地行百道(じぎょうももち)線に面した角地で、みずほPayPayドームに隣接している。
この場所にかつてあった商業施設のホークスタウンモールを三菱地所が取得して建て替え、2018年に竣工・開業した。
地上5階建ての本体棟と地上8階建てのアネックス棟からなり、総延べ床面積は11万7385㎡。
2025年5月時点でユニクロやニトリ、トイざらス、ユナイテッド・シネマ、ライブハウスのZepp Fukuokaなど約160店舗が入居している。

【売買の概要】

名称 MARK IS 福岡ももち
買い主 日本オープンエンド不動産投資法人(持分51%)、筑前インベストメント合同会社(持分49%)
売り主 三菱地所
所在地 福岡市中央区地行浜2-2-1(住居表示)、2-30-24(地番)
最寄り駅 地下鉄唐人町駅徒歩10分
面積 土地4万2455.40㎡、延べ床11万7385.83㎡
構造 S 造
階数 地上5階建(本体棟)、地上8階建(アネックス棟)
用途 店舗
用途地域 商業
容積率 400%(法定)
竣工 2018年
取引時期 2024年3月(引渡)
取引形態 信託受益権(受託者:三菱UFJ信託銀行)
主なテナント ユニクロ、ニトリ、トイざらス、ユナイテッド・シネマ、Zepp Fukuoka
※日建不動産マーケット情報より引用