不動産マーケット情報ニュース

【売買】東京工場跡地6.6万㎡、森永乳業が譲渡益650億円

森永乳業は2月9日、葛飾区奥戸の東京工場跡地6万6798㎡を譲渡すると発表した。
3月1日に契約を結び、2023年4月に引き渡す予定だ。
価格は不明だが、約650億円の譲渡益を見込む。
2024年3月期第1四半期決算に計上する予定だ。
土地は京成立石駅から約1.2km、徒歩15分の場所にある。
2021年3月まで森永乳業の東京工場が稼働しており、牛乳や乳酸菌飲料などを生産していた。
容積率200%の工業地域だ。
森永乳業は、経営資源の有効活用と資産効率の向上のため売却を決めた。
買い主の詳細は明らかにしていないが、資産運用会社が賃貸用物流施設を開発・運用するために設立する特定目的会社だという。

売買の概要

【売買】代々木の大型ビルを自社運用ファンドに売却、JR東日本

東日本旅客鉄道（JR東日本）は2021年12月、渋谷区代々木2丁目にある複合ビル、JR南新宿ビルを売却した。
買い主はJR東日本不動産投資顧問（本社：千代田区）が運用する不動産ファンド、合同会社はやぶさ1号だ。
JR東日本は今回の取引を契機に、開発・保有する物件をファンドに売却して資金を確保し、まちづくりなどに再投資してグループの成長につなげる「回転型ビジネスモデル」を本格的に展開していく。
JR南新宿ビルは地下鉄新宿駅から徒歩1分、JR新宿駅から徒歩4分、JR東日本本社ビル西側の都道を隔てた場所に立つ。
新宿マインズタワーとJR東京総合病院の間だ。
地上18階地下4階建て、延べ床面積5万5350㎡の規模で、2012年に竣工した。
低階層にフィットネスクラブや店舗が入り、地上4階〜18階が基準界床面積559坪（1848㎡）の賃貸オフィスとなっている。
2022年2月時点でTOTOがショールームとオフィスを設けているほか、調剤薬局チェーン店経営のアインファーマシーやソニー生命保険もオフィスを構えている。
JR東日本不動産投資顧問は2021年4月、JR東日本が50.2%、ジェイアール東日本ビルディング（本社：渋谷区）が40%、みずほ銀行とみずほ信託銀行がそれぞれ4.9%ずつ出資して設立した。
JR東日本グループ以外から取得した物件も組み入れた複数の私募ファンドを運用しており、2022年2月時点の運用資産規模は今回の取得と合わせて800億円超となる見込みだ。
今後は不動産投資法人、JR東日本リート（仮称）の組成もめざしていく。

売買の概要

【売買】大阪の旧本社ビル隣地を取得、モンベル

アウトドア用品メーカー、モンベルの関連会社が2021年9月、大阪市西区新町において土地570㎡を取得したことがわかった。
売り主のトラスコ中山は前月に売却を発表済みだが、買い主は明らかにしていなかった。
土地は、地下鉄西大橋駅から徒歩3分の場所にある。
モンベルが店舗として利用中の旧本社ビルに隣接しており、容積率800%の商業地域に指定されている。
時間貸し駐車場だったが、取引後に閉鎖された。
今後の用途は不明。
売り主は譲渡益約8億円を計上している。
なお、トラスコ中山は近接する大阪本社ビル（トラスコグレンチェックビル）の売却を同時に発表しており、その買い主もモンベル関連の可能性がある。
トラスコグレンチェックビルは、今回取引された土地の北隣の街区にあり、なにわ筋を挟んでモンベル現本社と向かい合う位置にある。
引渡は2024年12月を予定する。

売買の概要