【売買】福岡の築浅オフィスを取得、ゴールドマンの私募REIT

ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント(本社:港区)が運用する私募REITのジャパン・プライベート・リート投資法人は2024年1月、福岡市博多区店屋町にあるオフィスビル、大博スカイスクエアを取得した。売り主はサンケイビルのSPCである合同会社llex2だ。
大博スカイスクエアは地下鉄呉服町駅から徒歩2分、大博通り沿いに立っている。規模は地上10階建て、延べ床面積4731㎡。合同会社llex2を事業主としてサンケイビルがプロジェクトマネジメントを手がけ、2023年1月に竣工した。
楽天カードはこのビルを一棟借りし、システム部門を集約した福岡第3支社を開設。2024年2月に営業を開始した。

【売買の概要】

名称 大博スカイスクエア
買い主 ジャパン・プライベート・リート投資法人
売り主 合同会社llex2(サンケイビルのSPC)
所在地 福岡市博多区店屋町1-29(住居表示)、27-1ほか(地番)
最寄り駅 地下鉄呉服町駅徒歩2分
面積 土地831.41㎡、延べ床4731.38㎡
構造 S造
階数 地上10階建て
用途 事務所
用途地域 商業
容積率 600%、400%(法定)
竣工 2023年
取引時期 2024年1月(引渡)
取引形態 信託受益権(受託者:三井住友信託銀行)
テナント 楽天カード

【戦略】九州電力がAM会社設立、私募REITの組成めざす

九州電力は7月1日、100%子会社となるアセットマネジメント会社、九電都市開発投資顧問(本社:福岡市)を設立する。2025年をめどに私募REITの組成・運用をめざす。当初の資産規模は200億円〜300億円程度となる見込みだ。
投資エリアは、九州圏を50%以上、首都圏・関西圏を20%〜40%程度とし、その他の政令指定都市なども個別に検討していく。オフィスやマンション、物流施設、データセンター、商業施設など幅広いアセットを投資対象としていく。
運用にあたっては、九州電力グループから物件提供などのサポートを受ける。一方、グループ各社はオフバランスにより得た資金などを都市開発事業に投資することで、九州エリアの街づくりに貢献していくことをめざす。


【調査】東京・大阪・福岡でオフィス空室率が低下、JLL

◾️東京オフィス市場動向@2023年第4四半期
空室率と賃料がともに若干の低下で、ほぼ横ばい
賃料:3万3563円(YoY-3.2%)/
プロパティクロック:賃料下落の減速フェーズ

◾️大阪オフィス市場動向@2023年第4四半期
空室率の低下が続く。投資市場では流動性が高まる
賃料:2万2497円(YoY-1.8%)/
プロパティクロック:賃料下落の加速フェーズ

◾️福岡オフィス市場動向@2023年第4四半期
空室率は低下。賃料は2四半期連続で上昇
賃料:1万9975円(YoY+2.9%)/
プロパティクロック:賃料下落の加速フェーズ

◾️東京リテール市場動向@2023年第4四半期
銀座と表参道の路面賃料はともに過去最高を更新
賃料:8万7983円(YoY+13.4%)/
プロパティクロック:賃料上昇の加速フェーズ

◾️東京ロジスティクス市場動向@2023年第4四半期
空室率は高止まり。建築コスト高騰を背景に賃料上昇が続く
賃料:4605円(YoY+1.4%)/
プロパティクロック:賃料上昇の減速フェーズ

◾️大阪ロジスティクス市場動向@2023年第4四半期
空室率は横ばい。建築コスト高騰を背景に賃料上昇が続く
賃料:4085円(YoY+0.3%)/
プロパティクロック:賃料上昇の加速フェーズ

◾️福岡ロジスティクス市場動向@2023年第4四半期
既存物件は安定して高稼働。工場進出増加で投資家の関心は高い
賃料:3352円(YoY+1.3%)/
プロパティクロック:賃料上昇の速度ピーク(減速への転換点)

◾️東京ホテル市場動向@2023年第4四半期
客室単価(ADR)上昇が継続。好調な運営パフォーマンスに寄与

※第4四半期は10月〜12月。賃料は坪あたり月額。YoYは前年同期比

※日経不動産マーケット情報より引用