警報の種類を理解する

気象庁が発信する警報にはさまざまな種類があります。

土砂災害警戒での「今後の情報等の留意」は今後の情報や周囲の状況、雨の降り方に留意します。
「注意」は2時間先までに注意法基準に到達すると予想され、土砂災害への注意が必要で、今後の情報や周囲の状況、雨の降り方にも注意します。
「警戒」は2時間先までに警報基準に到達すると予想され、土砂災害への警戒が必要で避難の準備をし、早めの避難を心がけます。
また「非常に危険」は2時間先までに警戒情報の基準に到達すると予想され命の危険がある土砂災害がいつ発生してもおかしくない非常に危険な状況であり、速やかに安全な場所へ避難を開始します。
「極めて危険」はすでに警戒情報の基準に到達していて、過去の重大な土砂災害発生に匹敵する極めて危険な状況であり、命の危機に関わる土砂災害がすでに発生していてもおかしくありません。この状況になる前に警戒区域等の外の少しでも安全な場所への避難を完了しておく必要がある緊急避難指示となります。

大雨警報(浸水害)も警報は土砂災害と同様となりますが、行動内容や周囲の状況が少し違います。
「今後の情報等に留意」は雨の降り方に留意します。
「注意」は1時間先までに注意基準に到達すると予想され、今後の情報や周囲の状況に注意します。家屋内では地下室から地上に移動します。周囲より低い場所で側溝や下水があふれ道路が冠水するおそれがあります。
「警戒」は1時間先までに警戒基準に到達すると予想され、周囲より低い場所にある家屋が床上まで浸水するおそれがあります。安全確保行動をとる準備をして早めの行動を心がけましよう。
「非常に危険」は1時間先までに常の警報の一段上の基準に到達すると予想されます。家屋では屋内の浸水がおよばない階に移動する必要があります。道路は一面冠水し、側溝やマンホールの場所が分からなくなるおそれがあります。低い場所にある家屋は床上まで浸水するおそれがあります。
「極めて危険」はすでに警報基準の一番上の基準に到達し、すでに表面雨量指数の実況値が過去の重大な浸水害発生時に匹敵する値に到達し、重大な浸水害が発生しているおそれが高い極めて危険な状況となります。

大雨警報や土砂災害警戒の危険度分布や警報にかかわらず、自治体から避難勧告が発令された場合には速やかに避難行動をとらなくてはなりません。
高齢者などは速やかに安全確保行動をとりましょう。

※全国賃貸住宅新聞より引用