在宅時間が増え来訪者対応に警戒

ファミリー向けで首位に躍り出たテレビモニター付きインターホンは、在宅時間が増えた中でのセキュリティ設備として需要が増えている。
単身者向けでは前回と変わらずの2位。
テレビモニター付きインターホンは、1人暮らしを始める女子学生の両親が心配し、家賃が高くても防犯を強化する傾向にあり必須設備となっている。
オートロックと合わせて相場より高くても入居が決まりやすい傾向がある。
コロナ禍で若年層の学生や社会人を中心に通信販売を利用することが増えており、非対面で対応できるため採用する部屋が増加している。
また、セキュリティの観点から若い女性を中心にニーズが高い。
学生の場合、テレビモニター付きインターホンがなければ、入居者本人が同意しても、物件選びに参加する両親がセキュリティを懸念して入居を認めないことも増えているという。

室内洗濯機置き場単身者向けで1位

単身者向けで変わらず1位となったのは、「室内洗濯機置き場」だ。
ファミリー向けでも2位となった。
単身者向け、ファミリー向けともにほぼ全世帯で必要な設備として考えている。
特に、夜間に外出せずに洗濯することができるため、安全面から女性からの希望が多いという。
女性の場合は室内洗濯機置き場がなければかなり入居が決まりにくいが、単身の男性は気にせず、家賃が安ければ入居を決めることもあるという。

洗浄機能付き便座導入増

「洗浄機能付き便座」は、単身者向けで順位を1つ上げ4位となった。
ファミリー向けでは前回と変わらず5位だった。
ファミリーの場合、家族の誰か1人でも洗浄機能付き便座を求めると条件に含まれることから、単身者と比べて要望が多くなる。
幅広い世代から人気の設備だが、最近は年配の人からの要望が増えている印象だ。
以前より洗浄機能付き便座を希望する顧客が属性関係なく増えている。
中でも単身・ファミリー関係なく20〜40代の転勤者から以前住んでいた物件についていたのでつけてほしいと要望されることが増えているという。

人数多い家族世帯追いだき機能が必須

ファミリー向けで3位に入ったのは「追いだき機能」だ。
追いだき機能はファミリー向け物件の必須設備だと感じている方も増えている。
追いだき機能があればお湯を足すことなくお風呂の水を温めることができるため、家族の人数が多いファミリーからの人気が高い。
給湯器の交換のタイミングで、追いだき機能を追加する物件も増えてきているようだ。

※全国賃貸住宅新聞より引用