コロナ禍の影響でネット通販の利用頻度が増加している。
ネット通販の利用が増えると必然的にニーズが高まるのが宅配ボックスだ。
今回は宅配ボックスの利用頻度や賃貸契約への影響度について紹介したい。
まず宅配ロッカーの利用頻度について見ていきたい(図表1)。
全体では週に1回以上利用している割合が約33%。
シングル世帯では女性よりも男性の利用頻度が高く、シングル世帯より複数世帯のほうが頻繁に利用している。
ちなみに年間数回以下しか利用しない人は全体の約14%だった。
次に宅配ロッカーがなかったら物件を契約しなかったかどうかについて見ていきたい(図表2)。
全体では「借りなかった」と回答した割合が約32%と、契約に大きく影響しているとはいえない結果に。
唯一夫婦のみ世帯は例外で「借りなかった」と回答した割合が50%と半数にも上った。
このことから共働きが想定される世帯向けの物件には宅配ロッカーは設置しておくべき設備といえる。
今後もしばらくの間はテレワークや外出自粛の流れが続くと見込まれる。
自宅にいれば直接宅配を受け取れるが、置き配が一般化しているように人との接触機会を減らしたい人は少なくない。
そういった意味でも宅配ロッカーのニーズは今後も堅調に伸びていくのではないだろうか。

※全国賃貸住宅新聞より引用