今までの常識を覆すような甚大な被害をもたらす災害が、近年日本各地を襲っている。
そんな中、「減災を目指し、『防災備蓄が当たり前の日本』にする」を理念に掲げ、2016年に発足したのが一般社団法人防災備蓄収納プランナー協会(東京都千代田区)だ。
長柴美恵代表理事に家主が考えるべき防災備蓄について話を聞いた。

家族や入居者の命 守るための知識を

(一社)防災備蓄収納プランナー協会

「防災備蓄」とな何なのでしょうか。

防災備蓄とは、電気や水道といったライフラインが止まった状態での在宅避難中に、必要な食料や最低限の生活必需品を準備しておくことです。
資材や工法の改良などにより建物の性能が高まったことで、政府は「在宅避難」を訴えています。
在宅避難とは、自宅の安全が確保されている場合、自宅で待機することです。
防災備蓄があれば、災害の状況がわからない中で安易に外に出なくていいという点で減災にもつながります。
ただし、必要な時に簡単に取り出して使うことができる収納が重要となり、当協会では防災備蓄の正しい収納を啓蒙しています。

賃貸物件ではどう取り入れることができますか。

広い共用部に備蓄倉庫を置くことができる建物であればいいのですが、必ずしもそうとは限らないですね。
ワンルームの場合、居室に新たに備蓄スペースを取るのも難しいでしょう。
そのような場合は各戸のベランダに備蓄庫を備え付けることをおすすめします。
入居者がどういった住環境にお金を払うかを考えたとき「安心・安全」にシフトしていくのではないでしょうか。

※全国賃貸住宅新聞より引用