新型コロナウイルス感染拡大で、大きな打撃を受けたホテル事業。
緊急事態宣言が解除された後は、感染拡大防止措置を行いながら、施設の新たな使い方を提案している。
そのキーワードの一つになっているのが「テレワーク」だ。
リゾート型ホテルでは休暇と仕事を融合した「ワーケーション」(今週のことば)を、都市型ホテルでは自宅よりも仕事に集中できる環境をそれぞれ打ち出している。
インバウンド需要が消え、国内の宿泊需要回復も不透明な中、コロナで急速に普及した「テレワーク」は、ホテル復活の橋頭堡(きょうとうほ)となりうるだろうか。

ホテルを「シェアハウス化」するプロジェクト始動 Hidamari

九州や関東などで計40棟のシェアハウスを運営管理するHidamari(熊本県熊本市)は、同様な業態で国内外に60棟超を運営するリバ邸(東京都江東区)と連携して、ホテルやホステルをシェアハウス化するプロジェクトを2020年6月19日に開始した。
コロナ禍で利用者が激減する宿泊施設の営業を支援する。

第1弾として、ホテル&ホステル「Hostel KIKKA」(東京都千代田区神田1丁目地内)の1フロアずつを既存の形を残しながら、国内の内需向けを中心としたシェアハウスに切り替える。
利用料に水道光熱費が含まれ、周辺の賃貸1Kマンションの相場よりも家賃や初期費用などを抑えられるとして訴求する。
※住宅新聞webより抜粋