【売買】福岡の店舗をホテルに建て替え、大成建設のSPC

大成建設が出資する天神一丁目開発プロジェクト特定目的会社は2026年3月、福岡市中央区天神1丁目の店舗ビル、ベスト電器福岡本店・みすず庵共同ビルを取得した。
特定目的会社の優先資本金は100億円。
サンアローズ・インベストメントがアセットマネジメントを手がけている。
地下鉄天神駅から徒歩3分、九州最大の商業地である天神エリアの中心部に同物件がある。
地上12階地下3階建て、延べ床面積1万3876㎡の規模で、1994年に竣工した。
福岡市役所の向かいに位置し、市役所通りや福博であい通りなど3本の道路に囲まれている。
隣接街区では2026年6月末竣工予定の大型オフィスビル、天神ビジネスセンターIIの建設が進んでいる。
ビルは区分登記されており、92%強の床をヤマダデンキが、残り7%強の床をそば店経営のみすず庵(福岡市)が保有していた。
特定目的会社はこれらをすべて取得。
1517㎡の敷地については、全体の76%強をヤマダデンキから、4%弱を複数の個人から取得し、残り20%弱、299㎡は借地となっている。
取引時点でビルは閉鎖されていた。
大成建設はホテルに建て替えることを計画しているが、詳細は検討中だ。

【売買の概要】

名称 ベスト電器福岡本店・みすず庵共同ビル
買い主 天神一丁目開発プロジェクト特定目的会社(大成建設が出資するSPC)
売り主 ヤマダデンキ、みすず庵、複数の個人
所在地 福岡市中央区天神1-9-1(住居表示)、1-72ほか(地番)
最寄り駅 地下鉄天神駅徒歩3分
面積 土地1517.76㎡(うち299.76㎡は借地)、延べ床1万3876.32㎡
構造 S-RC造
階数 地上12階、地下3階建
用途 店舗
用途地域 商業
容積率 800%(法定)
竣工 1994年
取引時期 2026年3月(引渡)
取引形態 所有権

福岡エリアの住宅賃料調査(2026年第1四半期)

福岡市では市内すべての区で人口の流入超過が継続しており、今後も人口および世帯数の増加が続くものと予想される。
今期はすべての面積隊で募集賃料が過去最高値となった。
特に55㎡帯は前年同期比10.2%増、40㎡帯は同9.7%増と、いずれも顕著な上昇を記録している。
稼働率については、過去の推移および他都市との比較において、引き続き高い水準で維持している。


【戦略】福岡地所、福岡リート運用会社の保有比率を引き上げ

福岡地所は、福岡リート投資法人の資産運用会社である福岡リアルティの株式を追加取得し、保有比率を80%へ引き上げる。
九州電力などが保有する株式25%を取得するもので、実行日は6月30日の予定。
福岡地所はメインスポンサーとして福岡リートへの関与を強めるとみられる。
株式を譲渡するのは九州電力のほか、西部(さいぶ)ガスホールディングス、クラフティア(旧九電工)、JR九州の合わせて4社。
保有比率は九州電力が10%、ほか3社が5%ずつとなっている。
売却価格は明らかにしていない。
福岡リートは、国内初の地域特化型REITとして2005年6月に上場した。
福岡を中心に九州地方にある商業施設やオフィスビルなどに投資しており、26年2月末時点の運用資産は37物件、取得価格ベースで2312億円余りだ。
これまでにもスポンサーの参加・撤退がありながらも、福岡地所は一貫して筆頭スポンサーとして関与してきた。
今回のスポンサー異動後、福岡リアルティの株主は9社から5社へと絞られる。
内訳は、福岡地所(保有比率80%)、西日本鉄道(5%)、福岡銀行(5%)、西日本シティ銀行(5%)、日本政策投資銀行(5%)だ。

※日経不動産マーケット情報より引用