内際合わせて旅客数3,500万人目指す

福岡空港では、誘導路二重化工事やエプロン再整備などの各工事が終盤を迎えている。
18年8月からは国内線旅客ターミナルビル南側の供用を開始、17年に供用開始している北側とともに、国内線全便の出発、到着ゲートの機能を担う。1階に到着口、2階に保安検査場と出発口、3階が到着コンコースというフロア構成で、セキュリティ機能強化のほか、3月から供用がスタートしている吹き抜けの地下鉄アクセスホールとの接続で、スムーズな動線を確保した。
また、滑走路増設事業では、国際線エプロンの拡張、新滑走路増設に伴う平行誘導路整備が進んでおり、26年度半ばでの工事完了を予定。27年3月31日までの供用開始を目指している。現在の滑走路処理能力は16万4,000回だが、平行誘導路二重化後は6,000回増の17万回、滑走路増設後は18万8,000回から21万1,000回まで拡大する見通しで、空の玄関口として機能を拡充する。
3月にはアジア最大のLCC・エアアジアXが12年半ぶりにマレーシアの首都・クアラルンプールへの直行便を就航した。4月1日からは福岡国際空港(株)が空港運営業をスタートし、滑走路とターミナルビルを一体運営。30年の運営期間で国際線を中心に航空ネットワークのさらなる拡大、従来のターミナル機能に商業施設や集客機能などを加え、空港施設の機能強化を図る。路線誘致においても、48年に国際線67路線、国内線33路線まで拡大、内際含めた旅客数3,500万人を目指していく。