【売買】資産入れ替えで総額63億円の取引、サムティ・レジデンシャル

サムティ・レジデンシャル投資法人は6月30日、愛知県春日井市のマンションなど3物件を取得する。
一方で、6月28日と11月28日に、名古屋市や福岡市などにある計5物件を売却する。
取引総額は63億2300万円だ。
取得する物件の売り主はいずれもサムティ。
価格が最も高いのは、愛知県春日井市にあるS-RESIDENCE勝川駅前で、11億6800万円で取得する。
建物は、東海交通事業城北線の勝川駅から徒歩3分の場所にあるシングルタイプの物件だ。
地上15階建て、延べ床面積3008㎡、戸数101の規模で、2023年に竣工した。
鑑定評価上のNOIは6116万円で、取得価格に対する利回りは5.2%になる。
このほか、品川区のスペックレジデンス大森山王を3億6100万円で、大田区のスペックレジデンス上池台を3億5300万円で、それぞれ取得する。
売却する5物件のうち、名古屋市東区にあるS-FORT葵の譲渡価格は12億3000万円。
名古屋市営地下鉄の千種駅から徒歩3分の場所にあるファミリータイプの物件だ。
地上15階建て、延べ床面積1927㎡、戸数28の規模で、竣工は2016年。
鑑定NOIは4501万円で、譲渡価格に対する利回りは3.7%だ。
さらに、福岡市博多区のS-FORT博多東Iを5億200万円で、福岡市博多区のS-FORT博多東IIを5億円で、熊本市中央区のS-FORT熊大病院前を11億5400万円で、熊本市中央区のS-FORT熊本船場を10億5500万円で売却する。
売却する5物件の買い主はいずれも国内の特別目的会社だが、詳細は明らかにしていない。
今回の取引によって、投資法人の運用資産は、取得価格ベースで1607億8800万円になる。

【売却】北九州空港近くのホテルを売却、マーチャント・バンカーズ

不動産投資などを手がけるマーチャント・バンカーズは2022年12月、福岡県苅田町(かんだまち)にあるブルーポートホテル苅田北九州空港を売却した。
価格は7億5000万円(税込み)。
買い主は不動産会社のベストウェイ(本社:目黒区)だ。
ブルーポートホテル苅田北九州空港は、北九州市の沖合にある北九州空港から車で10分の場所にある。
JR朽網(くさみ)駅からはバスで10分ほどだ。
地上6階建て、延べ床面積5490㎡、客室数140の規模で、2006年に竣工した。
大小の宴会場やレストランも備える。
2007年の開業当初はスカイホテル苅田だったが、2015年に不動産会社のWAJ(本社:大阪市)が取得し、Rホテルイン北九州エアポートにリブランドした。
マーチャント・バンカーズは2017年に取得し、2021年にブルーポートホテル苅田北九州空港へと衣替えしていた。
ベストウェイはホテルを中長期的に保有する方針で、立地の特性を生かした再生計画を立てている。
2023年3月時点で、ホテル名などは変更せず、運営を引き継いで営業を続けている。

【売買の概要】

名称 ブルーポートホテル苅田北九州空港
買い主 ベストウェイ
売り主 マーチャント・バンカーズ
価格 7億5000万円(税込み)
所在地 福岡県苅田町苅田3787-61(住居表示・地番)
最寄り駅 JR朽網駅からバスで10分
最寄りIC 東九州自動車道苅田北九州空港ICから車で2分
最寄り空港 北九州空港から車で10分
面積 土地5819.33㎡、延べ床5490.56㎡
構造 SRC造
階数 地上6階建て
用途 ホテル
客室数 140
竣工 2006年
取引時期 2022年12月(引渡)
取引形態 所有権

【調査】福岡圏の物流施設空室率が2.2%に上昇、JLL

■福岡圏物流施設賃料市場@2023年第1四半期
 ▼空室率:2.2%(YOY+2.2ポイント、QoQ+0.9ポイント)
 ▼賃料:3306円(YOY+3.1%、QoQ横ばい)
 ▼プロパティクロック:賃料上昇の加速フェーズ
■福岡圏物流施設売買価格@2023年第1四半期
 YoY+8.8%、QoQ+2.6%
■福岡圏物流施設直接投資総額2023年
 ▼第1四半期:0円(前期59億円、前年同期0円)
※賃料は坪あたり月額(共益費込み)。第1四半期は1月〜3月。
YoY は前年同期比、QoQは前四半期比

※日経不動産マーケット情報より引用