【開発】福岡・天神に4万㎡のオフィス、住友生命と福岡地所

住友生命保健と福岡地所は、福岡市中央区天神2丁目でオフィスビルを開発する。
住友生命福岡ビルと西通りビジネスセンターを一体的に建て替えるプロジェクトで、2025年5月の竣工をめざす。
開発地は、明治通りと天神西通りに面した角地だ。
土地面積は約2820㎡。
容積率800%の商業地域だが、市の再開発プロジェクト「天神ビッグバン」により割り増しを受ける。
現在、既存ビルの解体工事が進んでいる。
新たに開発するビルは、地上24階地下2階建て、延べ床面積約4万2000㎡の規模。
低層階は店舗区画とする。
感染症対策として、テナント専用のバルコニーやテラス、非接触で呼び出せるエレベーターなどを整備する。
仕上げ材などへの木材製品の採用、製造時のCO2排出量を抑えたECMコンクリートの使用、太陽光発電設備の設置などで、CO2の排出量を抑える。
完成後のビルは地下鉄天神駅に直結する。
なお、敷地の東側にはピロティ空間を、西側には庇のある広場を設置する。

【開発の概要】

開発名 住友生命福岡ビル・西通りビジネスセンター建替計画(仮称)
所在地 福岡市中央区天神2-148ほか(地番)
最寄り駅 地下鉄天神駅直結
面積 土地約2820㎡、延べ床約4万2000㎡
階数 地上24階、地下2階
用途 事務所、店舗
用途地域 商業
容積率 800%(法定)
事業主 住友生命保健、福岡地所
設計者 日建設計、竹中工務店
施工者 竹中工務店
竣工 2025年5月

【売買】福岡の閉鎖ホテルを売却、アートプラン

不動産会社のアートプラン(本社:千代田区)は2022年3月、福岡市中央区大手門3丁目にある旧ホテルサンライン福岡大濠(おおほり)を売却した。
買い主は土木・建築工事を手がける中村工業(本社:福岡市)だ。
価格は8億円台半ばとみられる。
ホテルは地下鉄大濠公園駅から徒歩1分の場所にある。
繁華街が広がる天神駅から2駅と近いにもかかわらず、マンションが立ち並ぶ人気住宅エリアの一角だ。
地上9階地下1階建て、延べ床面積2400㎡、客室数77の規模で、1989年に竣工した。
コロナ禍拡大による緊急事態宣言下の2020年5月、ホテルは休館。
9月にそのまま営業を終了した。
土地面積は537㎡で、容積率は400%の商業地域に指定されている。

【売買の概要】

名称 旧ホテルサンライン福岡大濠
買い主 中村工業
売り主 アートプラン
価格 8億円台半ば(推定)
所在地 福岡市中央区大手門3-3-14(住居表示)、3-57(地番)
最寄り駅 地下鉄大濠公園駅徒歩1分
面積 土地537.52㎡、延べ床2400.31㎡
構造 SRC・RC造
階数 地上9階、地下1階
用途 ホテル 客室数:77
用途地域 商業
容積率 400%(法定)
竣工 1989年
取引時期 2022年3月(引渡)
取引形態 所有権
レンダー 西日本シティ銀行
根抵当権設定額 8億5000万円(極度額)

【売買】福岡の賃貸住宅を取得、アドバンス・レジデンス

伊藤忠商事系のアドバンス・レジデンス投資法人は、福岡市博多区にあるベルファース博多東を取得する。
価格は8億4500万円。
売り主は明らかにしていないが、6月27日時点で田原興産(本社:福岡市)が所有している。
引渡は7月6日または売り主と別途合意する日。
取得後、レジディア博多東に名称を変更する予定だ。
ベルファース博多東は、JR博多駅の隣の吉塚駅から徒歩9分、吉塚通りに面した場所に立つ。
周辺はマンションが多く、市立東吉塚小学校に近い。
地上12階建て、延べ床面積2423㎡の規模で、2007年に竣工した。
専有面積35㎡〜36㎡の1LDK、63戸からなる。
2022年5月時点で満室稼働している。
鑑定評価額のNOIは約4223万円で、取得価格に対する利回りは5.0%。
今回の取引によって、投資法人の運用資産は277物件、取得価格ベースの資産規模は4687億8500万円になる。

【売買の概要】

名称 ベルファース博多東(レジティア博多東に改称)
買い主 アドバンス・」レジデンス投資法人
売り主 国内法人
価格 8億4500万円
所在地 福岡市博多区吉塚6-5-21(住居表示)、6-226(地番)
最寄り駅 JR吉塚駅徒歩9分
面積 土地593.35㎡、延べ床2423.39㎡、賃貸可能床2250.57㎡
構造 RC造
階数 地上12階
用途 住宅 戸数:63
用途地域 商業
容積率 400%(法定)
竣工 2007年
取引時期 2022年6月(契約)、2022年7月または別途合意の日(引渡)
取引形態 所有権
利回り 5.0%(鑑定NOI/価格)
※日経不動産マーケット情報より引用